第5章
告知広告作成の秘密と投下エリアの選定_2

内覧会告知チラシの投下方法選定

次に新聞折込かポスティングのどちらかを選定する。

おすすめは併用だが、エリアによっては明らかに新聞購読者数が少ないところがある。20代〜30代前半の核家族が多いエリアにみられる傾向だ。40代以上に届けたい場合は新聞折込の方が信頼されているが、2回手にする機会があるのでポスティングとの併用が効果的だ。予算と相談しながら効果的なエリアと手法を選択したいところだ。

歯科開業時の広告、新聞折込&ポスティング

新聞折込&ポスティングは見極めが重要

ここで犯しがちなミスが一つある。新聞社を一つに絞ることはやってはいけない。新聞各社の投下エリアにおける購読者数は事前に必ずリサーチするが、一つに絞るのではなくすべての新聞社を選択する。新聞折込の場合、各新聞社が管轄する販売所のエリアによって配布する範囲が大きく異なるため、各新聞社の販売所に振り分けるのは面倒だ。ここは私を信じて、必ず新聞全社の全販売所に振り分けて配布してほしい。例えば1万枚を一社で配ろうとすると確かに配布エリアが広がるがしかし、今回は歯科医院の内覧会の告知だ。むやみにエリアを広げる必要はない。投下エリアを集中し、一斉に行き渡るようにするのが正解だ。もちろん無限大に予算が話は別だが、通常は一斉集中型の配布が良い。ただし、エリアによっては産経新聞や日経新聞は購読者数が著しく少ない場合もあるので、購読者数のリサーチは必ずやっておこう。また地域新聞が意外に多く購読されている場合もあるので要注意である。

 
投下のタイミングは早すぎても忘れられるのがオチである。内覧会の2〜3日前にとどく程度がベストだ。ポスティングについては1日で配ることは不可な場合がほとんどのため、計画的に配布しなければならない。しかし配りすぎて来場が増えすぎても対応しきれない場合があるので、予算があったとしても注意が必要だ。

街頭告知の重要性

告知活動の最後に地域の生活動線上や主要スポットでのサンプリング配布がある。通常は内覧会前日に朝から夕方まで行うのだが、エリア特性や立地状況によって複数の日程と時間で行う場合もある。例えばショッピングモールの中に開院するような場合は、買い物客の動向を調査し前日と前々日で行うと良い。前々日に買い物を済ませたお客が翌日買い物には訪れない場合が多いからである。一週間継続して行う場合もあるが、予算と相談するか自院のスタッフで行うのも良い。サンプリング配布は直接声を掛けながら配ることが出来るので、信頼を得ることが可能だ。さらに前日の配布には、新聞折込とポスティングで多くの人が目にした後なので効果は抜群である。「見たよ」との声を多くいただけるのは内覧会への期待値が向上している証である。
歯科開院の告知を街頭配布で行うと信用されやすい

街頭告知は直接アプローチでき、信頼性が高い

お声がけにも単に「お願いします」では効果は期待できない。しっかりと医院の情報を理解していて、かつ内覧会に来場するメリットを口頭で伝えなければならない。そのためにもしっかり配布スタッフへ情報を共有しておく必要がある。

 
告知活動に必要な流れは、メリットが伝わり目に止まるチラシ、最適な配布エリアの選定とタイミング、サンプリング配布の流れを円滑にして内覧会への集客をうまくコントロールする。告知をないがしろにしてしまい、内覧会が閑散とすることは避けたいところだ。

目次リンク

 

第1章
歯科内覧会を本質から理解する

第2章
マーケティング調査
第3章
伝えるべきコトを厳選し順序立てる
第4章
コンテンツアイデアの泉

第5章
告知広告作成の秘密と投下エリアの選定_1
第6章
自院スタッフの内覧会接遇研修とオペレーション
第7章
当日運営の掟と不測事態の対応
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